えーっと既に議論がなされて収束気味っぽいらしいのですが、その前に書きかけていた記事です。議論自体は追い切れていません_o_。
圏外からのひとこと(2004-05-17):みんなってあんたと誰?
より。
「お前にはみんな迷惑してんだよ!」って何回も言われたことあるんですけど、「みんなって、あんたと、あと誰?」って聞くと、たいていは答えがない。不思議ですね。
はてなダイアリー - ネ タ の タ ネ
への Bonvoyage さんによるコメントだそうです。
<私>の代弁をよそおったモラル支配、ヤになる程ありますですねぇ!とまれ、これも 20040424#p2 でカキコした「恣意的強弱二者関係への追込み」なんですよね~。これは裏返せば、自己モラルに背く者への反感(不安)感情をモラル化して自分ダケぢゃないと責任解除し、同時に自己モラル強化=正統化することによる、自己安定化行動だったりするのでしょうねぇ。
と、hizzz さんがコメントされています。
この問題、確かに重要と思うわけですが、一方で私は以下のような思想も持っています。
感情に基づく「不満」といえどもそれを当人に伝えるのは良いことと思います。その時、感情をぶつけるのではなく「~ような主張/物言いでは~のような気分になる人も多いのではないですか?」とか少し客観的になって当人に理解してもらおうという態度で挑むことができればよいんだろうなぁ、と。
私は何かを述べる時に別に対象に向かって話しかけなければならないということはないと思っています。自分のことを話している人が自分に対して話しかけていなければならないというのは窮屈だなぁ、と。陰口に関する話題でも書きましたが、自分なりの根拠が述べられている、或いは根拠の説明の意思がある評論については、行動様式/人格は度外視して拝聴します。
元の問題を鑑みると前者引用は以下のように書くべきだったなと思いました。
その時、感情をぶつけるのではなく「~ような主張/物言いでは~のような気分になる人も多いのではないですか?少なくとも私だったらそう思います。」とか少し客観的になって当人に理解してもらおうという態度で挑むことができればよいんだろうなぁ、と。
書いた当時だって気分としては修正後と同じだったはず。
後者引用先で述べているように、
そのような行為に反射的に拒否的な言動をとってしまうということは、きっと多くあるのだと思います。私はそういうのはレッテルであると考えていますが、実際にピントはずれな分析が多いことも確かですので、気持ちは分かるわけです。
こういう現象もあることは理解しています。
これらの境界線は何だろうと思ったわけですが、言わんとする側の気分と聞いた側の気分に多分な相違があるんですね。
聞いた側の気分は「みんなってあんたと誰?」で象徴される感覚ですね。では「みんな」とまでは言わずとも、自分以外の他者もそう思ってるはず、という言い回しをすることによって、話者はどんな効果を狙っているのでしょう?
当然のごとく、「無視されざる意見であることの強調」なわけです。「俺はこう思う」だけではそれが正当な意見であっても「へぇ~、そう」で捨てられる可能性が高いことも事実です。我が侭を押しつけようとしているだけ、と見られるわけです。だからといって、存在するか解らない他者を引き合いに出した場合は、「モラル支配」に見えるわけですか。
結局、またしても「正当と不当」が鍵になるわけですが、「みんな」を引き合いに出すのが正当であるか不当であるかも結局主張が正当か不当かによって異なるわけです。というより、「みんな」と言ったかどうかは意見の正当性とは全く無関係ですから、実際のところはそこに反応すること自体が無意味なんですけどね^^;。もちろん不当な意見を「みんなこう思ってるんだよ」なんて言う人が「不快」であることは全く同意しますです。
で、私としては、(それが正当な意見であろうとも)自分への反論を聞く耳を持てない人が少しでも耳を傾けてくれるようにするために、実際にその意見が多数であるというある程度の確信があるなら「そう思う人が多いと思いますよ」と言うことはあると思います。
この話題の関連議論ですが、詳しくは見れていないのですが、どうも多数のコンテキストが存在し、それぞれのコンテキストにおける正論が述べられている印象を持っています。当然この記事で言っていることも完全に一般化はできていないと思います。そもそも「みんなってあんたと誰?」はすごくキャッチーな言葉ですが、この言葉だけではコンテキストが全く限定されていないので、いくらでも反論が出てきますもんね。
そうすると、いろいろなコンテキストをぶつかり合わせる形で議論するのではなく、それぞれのコンテキストにおける解釈を見て、自分の今後の行動の参考にするのが良さそうですね。
この議論は、こちらで言及記事をリストアップしてくださっています。
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